以下では、日本および米国市場で購入可能な配当利回りが高い投資信託を、株式型・債券型・REIT型の種類ごとにまとめます。いずれも市場平均を上回る分配金利回りを持つファンドを中心に選び、最新の利回り(年率)や運用会社、信託報酬、純資産額など基本情報を記載します。
株式型ファンド(高配当株式)
- 日経平均高配当利回り株ファンド(国内株式) – 日経平均採用銘柄から配当利回り上位30社に投資する高配当株ファンドです。直近1年の分配金利回りは約3.4%と日本株式の平均(約2%)を上回ります
- 運用会社は三菱UFJ国際投信で、信託報酬は年0.693%(税込)と比較的低コスト
- 純資産残高は約1,795億円と大規模で、主要証券会社で購入可能です
- 半年ごと(年2回)に決算を行い、安定した配当収益の確保と資産の着実な成長を目指します
- しんきん好配当利回り株ファンド(国内株式) – 信金中金グループのしんきんアセットマネジメントが運用する国内高配当株ファンドです。
- 「予想配当利回りが市場平均より高い」日本株に厳選投資し、配当収益の獲得と長期的な資産成長を目指しています
- 年1回決算で、直近1年の分配金合計は700円(基準価額約3万円)と、分配利回りは2.28%程度です
- 信託報酬は年1.10%とやや高めですが、純資産約265億円を集めており、地方銀行やネット証券など主要金融機関で購入できます。
- SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(国際株式) – SBIアセットがバンガード社と提携して運用するインデックスファンドで、米国の高配当株指数(FTSEハイディビデンド・イールド)に連動します。
- 実質的にVanguard社の米国高配当株ETF(VYM)に間接投資しており、直近の分配利回りは約2.6%(VYMの直近12カ月分配利回り)です
- 信託報酬は年**0.1238%**と超低コストで、純資産約308億円を集めています
- 主要ネット証券で購入でき、新NISAの成長投資枠などでも人気です。
- SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF (SPYD) – 米国市場の代表的な高配当ETFの一つです。S&P500指数採用銘柄のうち配当利回り上位80銘柄で構成され、低コストで高水準の配当収入を目指すETFです
- 直近の配当利回りは4~5%前後で推移しており、例えば2023年9月時点で5.22%、類似ETFのHDV(iシェアーズ高配当ETF)の4.45%を上回りました
- 経費率は年0.07%程度と低く、運用規模も大きいです。日本の証券会社から米国ETFとして購入可能で、高配当ETFの中でも人気が高いです。
債券型ファンド(高利回り債券)
- フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド〈毎月決算型Bコース〉(海外債券・米国高利回り社債) – 米ドル建てハイイールド社債(低格付け社債)に分散投資し、高水準の利息収入を追求するファンドです
- 毎月分配型で直近の分配利回りは約6.9%と非常に高く、安定した月次収益を提供しています。純資産は約6,921億円と国内有数の大型ファンドで、運用会社はフィデリティ投信。信託報酬は年1.738%です。主要証券会社で幅広く取り扱われており、ランキング上位の人気商品です。
- HSBC ブラジル債券オープン〈毎月決算型〉(海外債券・新興国債券) – ブラジルのレアル建て国債や社債に投資する毎月分配型ファンドです
- 為替ヘッジは行わずブラジル通貨での高金利収入を取り込む運用方針で、ブラジル金利の高さにより分配利回りも高水準(概ね6%前後)です。
- 実際、2025年2月時点で基準価額約3,963円に対し直近分配金は20円(/月)となっています
- 信託報酬は年1.705%と高めで純資産は約85億円ですが、新興国債券ファンドとしてメガバンクや証券各社で購入可能です。
- iシェアーズ・米ドル建てハイイールド社債ETF (HYG) – 米国市場の代表的高利回り社債ETFで、米ドル建てハイイールド社債指数(iBoxx USD Liquid HY Index)に連動します。
- 直近12カ月の分配利回りは約5.9%と高く、分散されたジャンク債ポートフォリオから定期的な利息収入を得られます。経費率は0.49%、総資産約157億ドル規模の大型ETFです
- 日本のネット証券を通じて海外ETFとして買付可能で、米国債券市場の高利回り商品として利用されています。
REIT型ファンド(高配当利回り不動産投信)
- ニッセイJリートオープン〈毎月分配型〉(国内REIT) – 日本国内の上場REIT(不動産投資信託)全般に投資するファンドです。東証REIT指数などに連動する運用で、J-REIT市場全体の配当利回りの高さを享受できます。
- 実際、東証REIT平均利回りは5.13%(2025年1月時点)と株式平均より高く、本ファンドも年4~5%台の分配利回りが期待できます。運用会社はニッセイアセットで、信託報酬はおおむね年1%強(為替投資型の場合1.7%程度)です
- 純資産規模は数百億円規模で、銀行・証券問わず幅広く販売されています。毎月安定した分配金を受け取りつつ、日本国内不動産市場の収益に連動した投資が可能です。
- ラサール・グローバルREITファンド〈毎月分配型〉(国際REIT) – 世界各国の上場REITに分散投資するグローバルREITファンドです。為替ヘッジを行わず、海外の高配当不動産収益を取り込みつつ中長期的な資産の成長も目指します
- 直近の分配金利回りは約5.4%と高く、毎月安定的に分配金が支払われています(直近分配金10円/口)
- 純資産残高は約2,476億円と非常に大きく、運用は日興アセットマネジメント(ラサール社が運用助言)です。信託報酬は年1.65%で主要証券会社で購入可能。グローバルREITファンドの代表格として知られています。
- Vanguard 米国リートETF (VNQ) – 米国市場に上場する大規模REIT ETFで、MSCI US REIT指数に連動します。
- 米国の住宅・商業用不動産セクター全体に幅広く投資し、直近の分配利回りは約3.7%です
- 経費率は0.12%と低コストで、純資産総額は数十億ドル規模に達する大型ETFです。
- 日本からは海外ETFとして購入でき、米国REIT市場の平均的な配当利回り(約3~4%台)を手軽に享受できる商品です。
- 分配金は四半期ごとに支払われ、インカムゲインと長期の資産成長を両立する投資先として人気があります。
以上のように、日本と米国の市場には市場平均を上回る配当利回りを提供する多様な投資信託が存在します。それぞれ投資対象やリスクが異なりますので、利回りの高さだけでなく信託報酬などコストや運用方針、純資産規模もしっかり確認した上で、自身の投資目的に合ったファンドを選ぶとよいでしょう